中国春蘭「西神梅」 Ｎｏ．９５８

◆２０１１年３月１０日、。　　　中国春蘭「西神梅」

エビアンは時々、中国春蘭の分野の品種で「そんな風に作ったんじゃ宋梅じゃない、」と言う、。日本春蘭ではこんなことは言わない、。どういう風に作っても「女雛」は「女雛」であり、「上手」と「ヘタ」があるだけだ、。
だけど、中国春蘭の一部の品種、特に「宋梅」などは「じょうず・へた」とは言わず、「宋梅らしい、」か「宋梅じゃない、」て言い方をする、。これが昔からの「中国春蘭界」の常用語なんだ、。
だから、中国春蘭の品種は、なんでもかんでも「宋梅てラベルの蘭」が開花すれば「宋梅」なんじゃなく、木姿も宋梅に作らなければならないし、花も宋梅に咲かせなければならない、。中国春蘭という分野はそういう分野なんだ、。

で、「西神梅」の今年３株目、。前スレのもそうだったけど新木は無い（出なかった）、。追い込み過ぎたらしい、。が、花は今年は比較的いい、良く咲いている、。宋梅は宋梅だったし、西神梅も西神梅に咲いてくれた、。このスレの画像の蘭も「小型西神梅」てラベルに書いた株だったけど、去年は花弁が捻じれたように思う、。西神梅画像を掲載するのは２～３年ぶりだ思う、。つまり、この２～３年は西神梅が西神梅に咲かなかったから掲載できなかったのだた、。

「風来記ページ」のは４輪開花した内、前側の２輪は花弁が長く感じたから切り取った、。真ん中の（後ろの）２輪が何とか見られるように咲いたので撮影した、。風来記ページの西神梅も新木がない、子休み株だ、。株分けしたバック吹きには新木はあるけど、画像の開花株には新木は出ていない、。新木も元気に出して作上がりになり、花は赤色が濃く、とか真ん丸く咲いて欲しいのは誰しも願う事だろうけど、そりゃ男前で金持ちで頭も良くて精力絶倫で有名人に生まれたかったよエビアンもね、。でも無理なら、どれかを我慢しなきゃな～、。
日本春蘭の紅花でも、前木に着いた蕾は良い色に発色しないから切り取るのが日本春蘭界での通例になってる、。前木に着いた蕾は元気が良すぎる、従って緑色を乗せ易いし、長円弁に咲き易い、。元気のない後木の蕾の方が赤く咲き易く、丸く咲き易い、。
上画像でも、鉢ヘリに近い前側の花は後ろの花に比べると長いでしょ、花弁がね、。後木の花の方が丸い、。
ま～、中国春蘭は、そういうもんよね、。


展示会出品鉢の仕立ての時期に入ってる、。添え木を立てたり、光に向いて後ろ向きに置いたりして最終段階の仕立て作業の時期だ、。頭の中で、どの鉢に入れようかと考えながら、。この仕立て作業は結構難しく、人それぞれに秘密の工夫があると思う、。エビアンのは我流だけどね、。