楽焼鉢の繕い２ Ｎｏ．１３９４

＜鉢の胴体部分の繕い＞

◆いきなり「ぶっつけ本番」の鉢に塗らないで、練習用に使い古しの楽鉢を金槌で叩いてニューを入れ「練習台」で使ってみる事、。「カシュー合成漆」の性質がつかめる、。

「手に付いたカシュー」は、「カシューうすめ液」をティッシュペーパーに垂らしたもので拭き取ると簡単に落ちるから、しかる後に石鹸で手洗いしておく、。

日にちを変えて２度塗ると画像⑬のようになる、。完全を期すなら更にもう一度３回目を塗るとかなり完璧に近付くと思う、。

加茂黒部分以外の鉢内側に「足の粉」を塗るには、前段階の接着剤を爪楊枝のような細いもので幅狭く塗ること、。画像では広すぎる、。
鉢内側のニュー部分にもカシューを塗ると画像左側のように「黒いミミズ」のようになる、。

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＜合成樹脂＞には２種類、「熱硬化性樹脂」と「熱可塑性樹脂」とがある、。
「エポキシ樹脂」は「熱硬化性樹脂」で、熱を加えられると硬化する、。しかし、ある温度（数百度）に達するとパリンと割れて強度を失う性質を持っている、。だから鉄コンクリート用「エポキシ樹脂接着剤」で鉢を接着しても、万一将来もっと良い接着法が見つかった場合にはガスバーナーで熱するとか窯に入れるとかすれば元通りにキレイサッパリ接着剤を除去できます、。