古木吹きの葉割 Ｎｏ．１４１８

◆２０１４年７月２６日、。　　　春蘭古木吹きの葉割と水苔植え

暑いですね、。気象台の発表が３６．５℃ということは平民の生活温度はこういうことになる、。４０℃、。もうね、よく蘭が生きてるなぁと感心するレベルの温度だ、。

今春や昨秋から外して別植えにしてあった古木吹き物で、もうこの時期に芽の無い株はこのまま待っても芽は出ない、。気温４０℃、夏の土用の期間、。ここで動かないと芽を出さないまま座して死を待つことになってしまいがち、。

それで古木吹き物で芽の無い土植えしてあった鉢を空けて・・・
Ｎｏ．１、鉢抜きした古木
Ｎｏ．２、両外葉をめくり取る、葉割りする
Ｎｏ．３、葉先きの方から発芽抑制ホルモンが下りて来るから葉を半分くらい切り取る
Ｎｏ．４、砂で植えては負担が大きいから、水苔だけで植え込む
Ｎｏ．５、１か月後にはこういう風になって欲しい

画像は「天平白蘭」なので例題としては相応しくない、。チャボ性の蘭は葉数が少ない、ということは根数も芽当たり数も少ないから古木吹きしにくいものだから、。
Ｎｏ．２、の両外葉を割るのは、葉の内側の芽当たりを動かそうという動機から、。
Ｎｏ．３、の葉を切るのは発芽ホルモンの邪魔をする発根ホルモンは葉先きから葉元の方へ降りて来るから、それを防いで発芽ホルモンを動き易くするため、。
昨日は他に２鉢ほどを水苔植えにした、。

荒療治ではあるけど、これが有効なのは１年の内で”今しかない”からだ、。
天平白蘭などは発芽が悪い分、葉持ちが良くて、このまま放置しても結局芽を出さず、しかも４～５年間も枯れもしない、。代謝の悪い蘭なのだ、。

バルブの外側に芽当たりが目視で確認できる場合は「芽当たりの上方でバルブにカッターナイフで切り込みを入れる」程度で芽当たりを動かせるけど、ここに書いたのは芽当たりが見えず確認できない場合のこと、。その時には葉一枚内側の芽当たりを動かすしか方法が無くなる訳です、。「発芽抑制ホルモン」は葉先から下りて来ます、。葉が発芽を邪魔してるから葉を剥ぎ取ったり半分に切り取ったりするのです、。１枚割って出なかったら、更に内側のもう１枚を割る、。

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芽当たりが目視できる場合は芽当たりの上方でバルブにカッターナイフでクサビ状に切り込みを入れると、切り込みの下にある芽当たりは（上方からの発芽抑制ホルモンが止められるので）動き出す、。芽当たりが見える場合はこんなことをしないでも動きますが、柄物の場合などに緊急用テクニック、。バルブが大きい寒蘭には有効、。新木には切り込まないように、。あくまでもバック木の場合です、。捨て身技、。

秋から春までにこの処置はしないでね、。これはホルモン剤を使わずに蘭自体が持っているホルモン効果を利用する方法です、。気温２５℃以上でのみ有効です、。


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昨日、午後３時に蘭室へ行き、この作業を画像撮影しながら小１時間、もうね、ぶっ倒れるかと思う程猛烈に暑かった、。カーーッと肌に陽光が当たりジリジリと焼く、。若い頃なら平気だったのにな～、。
蘭室通路や周辺に水を撒くと、サウナ風呂状態、。少しでも蘭の暑さが癒えるかと思うのだが、多分無駄だろね、。暑すぎる、。
昨日はその後結局４６℃まで上昇したようだた、。

７月２１日のスレッドに書いたように、台湾と中国とで九華と春剣の縞がブームになってる、。で、このブーム自体は日本へは来ないだろうと書いたのだた、。、ただ、中国国内の不動産バブルの崩壊は目に見える形になって来たようで、不動産から撤退した資金の一部が再度「蘭」の方へ来そうな雰囲気なんだそうだ、。中国の大手商人が久しぶりで「蘭のために」動き始める様子だ、。中国の投機資金が蘭へ来れば、九華縞春剣縞はなくても、他の蘭へも人気が及ぶと期待、。