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◆2014年11月7日、。 中里五代・東城山一角鉢か? 画像の鉢は新倉善秀氏所蔵の鉢です、。所有者は新潟の石綿氏から購入時に「信楽鉢である、」と聞かされている、。鉢底に見える陶土が赤味を帯びているそうなのだ、。信楽焼の陶土は白い、。赤味(茶色味)を帯びた陶土は「常滑」によく見られる陶土なので、「信楽焼」と断定はできない、。 この鉢を見る時に感じる、何とも表現し難い雰囲気は、相当な腕前をした陶工の作品だと思われ、これを作れる陶工は、エビアンの知る限り一人しか思い浮かばない、。「中里五代・東城山一角」の手による製作鉢ではないかと感じるのです、。非常に手の込んだ作りで、一角以外の製作なら、エビアンもまだまだ世間知らずだと恥じ入らねばならない、。 鉢底には落款があるらしいのですが、残念なことに鉢底画像が撮影されてないのです、。9割がた「東城山一角」の製作鉢だとは思うのですが、「一角鉢」として自信を持ってご紹介できないのは残念です、。落款を確認したかったところです、。 ともかく、誰の作品であったにせよ、この何とも表現のしようがない妖気漂うような雰囲気を醸し出せる陶工の腕前には驚き以外の何物でもありません、。決まり切った形の「楽焼鉢」の世界にあって、これほど自己主張された鉢は驚きです、。「絵付け」で表現するのではなく、「作陶」そのもので表現しているところが凄いと感じます、。 あまりに奇妙な鉢なので、皆さんに御覧頂きました、。 ------------------------------------------------------ エビアンが書いた「東城山一角」というのは「楽焼鉢陶芸史上」でも鬼才の陶工で、知る人も少なく、このままでは一角さんが知られることも少ないまま歴史の時間の中に埋もれてしまいそうなので、今回、途切れ途切れではありますが集めた情報を下記しておきます、。 中里五代・東城山一角(本名:角岡文雄) ◆生まれは明治の終わりか大正時代で未年の生まれ、。原爆手帳を持っていたので広島県の出身かも知れない、。没年は昭和60年ごろから平成5年ごろまでのどこか、。 ◆自分の窯を持たない流しの陶工であった、。自分で窯を持たないのは「東福寺・水野喜三郎」と似るが、「東福寺」が制作場所を固定していたのに比べると、西日本各地の窯元に身を寄せて窯元の仕事を手伝ったりしながら自分も作陶した、。 ◆布施覚さんが50年前くらいに知り合った時には50~60歳くらいであった、。 ◆楽焼鉢を作るようになるまでは「急須」などを作っていた、。 ◆その後、「杉浦勘之助窯」や「藤浦製陶」を得て、「澤製陶所」「石川窯」に身を寄せていた、。「石川窯」に居る時には79歳になっていた、。 ◆炭かススかを塗り込んだ「ネグロ」と呼ばれる陶土で「鯉」や「龍」などを作り、楽焼鉢の足にしたり縁の上にくっ付けたりと独特な「一角ワールド」を作り上げていた、。 ◆作陶も絵付けもした、。 ◆楽焼鉢を製作したのは昭和30年代~平成の初め頃までと思われます、。 ◆ギャンブルはする、女遊びはする、約束通りには仕事をしないなど評判は必ずしも良くは無いが、芸術家肌の職人に有りがちな性格だったようです、。 ◆蒲郡のクラフトフェァに出店して自分の作品を売っていたらしい、。 ◆身内に作陶家が居て、その教えの元で修業を積んだ、。 ◆愛知県の有名な女性萬年青愛好家が親族に当たるというので、その人に聞けば「一角さん」の事は全部教えてもらえると期待したが、この1年以内に他界されていました、。 ◆澤製陶所主人とは気が合ったらしく、澤製陶の「利山落款」と同じデザインの「一角落款」を使用した、。かなり晩年の事だと思われます、。それ以前の落款は知られていません、。上掲の画像の鉢が一角鉢であったとしても、かなり古い時代の作品なので、「一角落款」が入っているかは不明です、。 途切れ途切れの情報ではありますが、「東城山一角」に関してエビアンが集めた情報は以上の通りです、。 この件に関してお世話になった方々は・・・ 布施覚さん、水野豊明園さん、澤製陶所さん、米谷青彰園さん、自然と野生ラン編集子さん、杉野達実さん、夢楽山本さん、笠原信雄さん、。の皆さんです、。ありがとう御座いました、。 ◆東城山一角に関しては過去ログ、2012年1月20日No.1109「楽焼鉢布施鉢」にも書いています、。併せてご覧ください、。(文字クリック) ------------------------------------------------- この記事、風来記の記事としてはエビアンは実は非常に気に入らない、。大切な情報が欠落している、。つまり数字・時代・年齢・など具体的な数字的なものが判明しないまま書いてしまったから、。50年前と言えばエビアンの養蘭人生と一致する、。しかしエビアンが「東城山一角」の名前を知ったのはこの10年程度のことだ、それまで全くこの天才陶工のことを聞いたこともなく過ごした、。途中で知ってればエビアンの日記「養蘭記」に書き止めていた筈、。惜しかった、。せめて3年前に調べていれば具体的な年代など数字を書けたと思う、。 皆さんには中途半端で申し訳のない事をしました、。 ------------------------------------------------ 一角が澤製陶に居る頃の作品、。(鉢所蔵撮影:夢楽山本瑛雄氏) 澤製陶所に楽鉢の足の作りを教えたのは一角だと言われている、。
by evian_tn
| 2014-11-07 00:03
| 東洋蘭鉢古鉢楽焼鉢
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