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「昭和7年出版の本」 「昭和9年出版の萬年青本」 ◆2015年5月6日、。 「手島鉢」の「波千鳥紋」の不思議 「手島鉢」はいつから「波千鳥紋」ばかりになったか、。 上掲の画像、上6枚は昭和7年出版の古典園芸の本からの画像、下4枚は昭和9年発行の萬年青の本からの画像、。どちらも編者は石井勇義氏という人で、昭和初期に多くの園芸書籍の編者になっている人、。 昭和7年の本では多くの執筆者の原稿を編集しただけなのに対して、昭和9年の本では自分で執筆もしている様子です、。古典園芸や「楽焼鉢」に関して少々知識不足の念を感じる内容です、。 「昭和7年の本」では、初めの原稿は「京華堂・小原栄次郎(流水)」から始まっていて、最終原稿は「手島揫二」の鉢に関する記事で終わるという内容の濃い本になっています、。 「昭和9年」の本では、執筆者は無く、取材内容を自分で記事に書いています、。 このスレッドは写真重視で行きましょうか、。 「昭和7年」の本は「手島揫二」も関係しているためか「手島窯の製品」を使った棚が多く紹介されています、。後で出て来ますが、この頃の「東京の古典園芸界」には既に多くの「三河鉢」が使用されていたことは今回初めて知りました、。驚きですよ、。 「錦園堂・手島揫二」が自分の窯の製品を紹介する写真に「波千鳥紋の鉢」が無いのは不思議で異様な印象さえ受けます、。 なんしろ平成の今の蘭界では「手島鉢」=「波千鳥」なのですから、波千鳥鉢がほぼ全くと言って良いほど写ってないのは不思議な光景です、。 下の昭和9年出版の本の巻末広告欄に錦園堂・手島揫二窯と「京楽焼三河本家・興楽園・杉浦勘之助」が共同で広告を出している写真に、ようやく1枚だけ「波千鳥紋」(青海波が富士山のように盛り上がり空に千鳥が描かれている)が出て来ます、。 「昭和7年とか9年」というのは大正時代~昭和ごく初期の園芸界の様子を伝えていると思われます、。 これでお分かりのように、当時の古典園芸界では「作鉢は黒楽」だった、。「展示会飾り鉢は魚の子鉢か白模様」だったということです、。(注)「白模様」というのは「縁と足は黒で胴部分は白く残して唐草紋を描いた鉢のこと」 では、一体全体「手島波千鳥」は、なぜどうして「手島窯」を代表する紋様のように錯覚されるに至ったのか、。 商人の持ち物で(つまり販売目的鉢で)、「波千鳥」とせいぜい「魚の子紋」(七々子鉢)は、エビアンが「手島窯やね,」と言うと許されるのだが、「それ以外の紋様の鉢で、少し古そうに見える鉢」を「これは手島やね、」と言うと、明らかに嫌がられる、。 まぁ、その辺がこの疑問に対する答えかな、。 それと、「三河鉢」が「手島鉢」だと思われて流通している分が大きいかな、。 「三河鉢」は「手島鉢」と言って売りたい、「手島鉢」は「古京楽」で売りたい、。昭和の鉢は明治と言って売りたい、明治の鉢は江戸幕末で売りたい、。商人心理ですね、。エビアンは商売の邪魔はしない、。愛好家が自分で眼を鍛えるべき世界だから、。 ----------------------------------------------------------------- エビアンがどこを見て「手島鉢」と「三河鉢」とを見分けているかというと、チェックポイントは大体4か所くらいかな、。最も重視するのは「もちろん手島鉢が出す雰囲気」ですが、他では「足の形」です、。 「足」だけでもないけど、縁も内掛けも陶土も鋏み痕も鉢底の様子も底穴も、まぁ全体を総合しての判断になりますが、そういうのを含めての雰囲気が最も重要視するポイントでしょうか、。 ------------------------------------------------------------------- 上掲の2棚を「愛好家の棚」と書きましたが、萬年青商人の棚かも知れません、。多分、商人棚ですね、。愛好家の棚とはチョッと雰囲気が違う、。 最下段の文章中に「魚子」とあるのは「なのこ or ななこ」と読み「魚の子鉢・七々子鉢」のことです、。「魚の子鉢の語源」については、過去スレNo.622 2009年6月9日の<東洋蘭楽焼鉢「七々子鉢」>をご覧ください、。(クリック)
by evian_tn
| 2015-05-06 00:10
| 東洋蘭鉢古鉢中国鉢
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