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幻の銘花「神楽姫」、。 昭和9年10月、水戸近郊の山林で採取されたものを、会津の岡治三郎氏、水戸の塚田都三氏により買い出され、金沢駅前の高田義成氏に収められた。葉は細く立ち、べっ甲の曙虎であったため柄物として二鉢に分け培養数年、同氏のもとではじめて花が咲いた。それは五弁長円で澄んだ桃紅色をいろどり、比類無くあでやかなものであった。ろうたけた気品を持ち現在も花もの界の十傑にはいる銘花であろう。 そのころ高田氏宅を訪れた小池丈太郎氏はその花を見て、驚きに声を上げんばかりだったが、こらえて何気なく無心をよそおっていたところ高田氏いわく「虎の見込みがあると思って買ったが、いくら作を続けてもボケ虎ばかりで話にならない。その上のこのようなヘンな花が咲いてしまった」と。それを聴いた小池氏の胸算用は直ぐに働き、花1輪を切ってもらい上田の愛蘭家宮坂氏のもとに走った。氏はこれを激賞して大枚六十円を与え買い入れ方を一任した。高田氏は葉芸に嫌気がさしていたところなので難なく入手し、途中これも当時の大家の上田病院長氏にも見てもらおうと立ち寄ったのが運の尽き、八十円で攻め取られてしまった。この株は後に枯れ死したときく。 宮坂氏への義理を欠いた小池氏が、そのかわりの品としておさめた優秀な赤花が「金鵄殿」の前身だといわれる。残り一鉢の行方ははっきりしていないが、とにかく小池氏が全株買い出したらしい、。 現在(昭和四十年当時)東京の佐藤源吾氏(大虹の買い占めで有名)に極小の種木が残っているところをみると、どこかに温存されていたものだろう。 上田の中村金司氏(通称:中金・なかきん)による命名も、またこの花の姿を表わすに妙を得ているが、長年花を付けない。 ◆昭和40年・黒崎陽人氏「東洋ラン花物」より抜粋、。-----ここまで引用----- その後「神楽姫」は、東北宮城県方面へ動きます、。この棚はどういう訳か2種類の「神楽姫」を売った、。悪口になるかも知れないので名を伏しSさんとしますが、2種類を売った、。というか、上画像と説明文に有る「神楽姫」は売らず「葉は幅を引き、ボヤ虎を激しく表わしピンクっぽい花が咲く神楽姫」、この方は恐らく「紅貴1号」と同一品と思われ、こればかりを「神楽姫」として何度か売り出された、。 ◆昭和時代の終わり頃か平成時代に入ってからか失念したが、上掲の「細葉の神楽姫」は埼玉川越の中村斎さんに買い出された、。中村斎さんの上得意客Nさんへ入ったかどうかは分らないが、中村斎さんが入手の情報を聞いたエビアンは中村斎さん棚へ出入りの野田谷治男氏に頼んで買ってきてもらった、。それが今回掲載の「神楽姫」です、。 昭和50年代に東洋蘭関係写真集など書籍を多数出版した「誠文堂新光社」の編集長・故堀内一子氏は、取材活動中「神楽姫」には一度だけしか花には出会わなかったと書いておられる、。写真は、ガーデンライフから出た何かの写真集の巻末の方に、左の花弁を大きく虫に食われた「神楽姫」の写真が掲載されています、。「神楽姫」の写真が出版物に載ったのはこれ一度切りで、それ以来載ってません、。 コンデジ撮影の上画像は、ちとド派手です、。実物はもっと「どす黒い」というか「どす赤い」色をしています、。(もう少し暗い色というか) 見た目の美しさは只では無い、授業料も高い、。 日本固有の自生種は、東洋蘭でいう所の「素心」に該当し、しかも「欠刻」(葉辺のギザギザ)はほとんど無くて猛々しくない葉姿、。1枚目、葉が重なると緑色一色、。 東京には「タンポポ愛好家」も居られるらしいが、「西洋タンポポ」との交雑種を「カントウタンポポ」などとして栽培しておられる、。そういう人へ申し上げます、。明治時代に広島県へ赴任したフランス人宣教師の妻が食用として日本へ持ち込んだ「西洋タンポポ」を一度よくよく観察してご覧なさい、。葉は赤紫色濃く、分厚く、まるでアザミのように欠刻(ギザギザ)が深く強い、。この「西洋タンポポ」の特徴を取り払っていくと、残るのは葉も花軸も緑色一色の美しい葉で、葉辺はギザが弱く白菜のようであり、優しい見た目の植物が残ります、。それが「日本固有のニッポンたんぽぽ」です、。「カントウタンポポ」であれ「カンサイタンポポ」であれ、日本在来種は「素心」です、。葉辺のギザについては、牧野富太郎博士が書き残された図は黒一色のペン画でした、。欠刻は深くなく白菜のように博士は書き残されたのですが、博士の死後に「カラー版の改訂版」を出すことになり、この時に牧野博士のバカ弟子が道端から採取してきた「西洋タンポポの葉」を見て、その通りに書き換えてしまったのです、。即ち、葉には赤紫色の筋が毒々しく通り、葉の周囲はアザミのようにギザギザに書き換えて牧野先生の研究をだいなしにしてしまったのです、。この悪習を引き継がないで下さい、。「タンポポ」を研究されるのであれば、「ニホンタンポポ」の在来種の本流を歩いて下さい、。
by evian_tn
| 2021-04-06 09:58
| 東洋蘭・日本春蘭(春蘭)
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