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![]() ![]() ![]() 天候不安定な7月の入り、。みなさんは変わらずお元気ですか? 今から3日前、2023年6月27日夜分に終了のヤフオクには久々の「豪華古典楽鉢オークション」の終了時には日付が替わるのにもかかわらずなかなか熱気を帯びたオークション風景でした、。 その折りに、「古典楽鉢界」にとっては久々に「製作時代の特定に繋がる重要な証拠」となる資料が含まれた鉢の出品があり、非常な高価格で落札されたのです、。 皆様にお知らせすると共に、この件についてエビアンの考察を書いておきます、。 上掲の「京楽万年青鉢」がそれですが、「短冊家緑土牡丹紋様万年青鉢」でした、。台の作りも完璧だった上に「天然緑土(テールベルト)」と「金泥」と「白色顔料または天然白土」の3種類の色のみを使った上出来の鉢でした、。 多くの「七々子鉢」はこれに該当するのですが、従来風来記ではこのような緑土で絵付けした鉢の製作年度は、周辺の各種状況証拠から察して、無難な道として「明治中期の製作」として来たのです、。ここで言う「明治中期」とは「明治15年くらいから明治30年までの15年間程度」を指します、。 ●今回、上掲の鉢の内側下部に「明治初午年霜○○納」、と読めます、。 「明治3年(1870年)」が「庚午年(かのえうまどし)」になりますから、この鉢は1870年を指しています、。 この鉢の製造が「明治時代のごく初期」であったことが証拠付けられた訳です、。この事は素直に受け入れなければならないと風来記は考えます、。 それで、今後このような鉢は、「従来の風来記の時代考証よりも15年から最大30年間の時間を遡らせて」考え解説して行きます、。 制作年を15年間の昔へ遡らせるとともに、先日のオークションでもそうでありましたように、価格面も10万円~20万円高目に設定し直すべきだろうと考えます、。それがあってこその時代の見直しだろうと思うからです、。 これに「赤色や黄色の顔料が加わると時代は20年ほど下ります」、。 ![]() もう、そんなには役立つ資料も無い、。 今回、偶然にも「ネットオークション」の中から「資料」と呼べるものが飛び出たのは驚いたが、嬉しい限りだ、。 ●「ジャーーン!!、,ここで駄々香ちゃん御登場か!!!,、。そもそもこういうスレは駄々香ちゃんが立てるかと思ってたからね、。 ◆「明治3年が庚午年なので1870年でいいでしょう、」、そのことよりも駄々香ちゃん御指摘の「このデザインの完成度の高さと描き慣れた熟練度」の方にエビアンは実は内心驚愕してます、。この「手慣れ具合は相当以前から何十回も描いてるぞ、」と言ってるじゃないか、とね、。「明治3年の相当以前とは下手すりゃ、え、え、江戸時代まで遡る(さかのぼる)のやないのか?」と言うわけですよ、。 ◆「テールベルトは江戸時代には既に日本へ輸入されてた、」という事が下手すりゃこの鉢1個の出現によって証明されている、かも知れない、という衝撃の事実をエビアンは今目の前へ突きつけられている訳です、。 ◆江戸時代のどの辺まで遡るかと言えば、フランスのパリ万国博覧会は1867年開催ばかりが有名だけど、それ以前の1860年代にも開かれていたから、エビアンとしては「浮田楽徳窯の開窯した文久元年(1861年)あたりまでとするのがよいかな、」と考えているのですよ、。 ◆も一つのテーマ、「この文字はどうやって書いたのか?」に関しては、「面相筆の直径5ミリほどの穂先を薄く押し潰し、穂先を水平に切り揃え(つまり)油絵筆のような形状の筆を作り、更には、絵筆の先っぽを90度折り曲げた筆を特別製造する、。 これを鉢の底穴から差し込んで、文字を書くと、縦は太く横は細い線が書けるのじゃないかと考えとる訳ですよ、((* ^-^) ◆または、超小人の職人に依頼する、。・゚・(。つ∀≦。)・゚・。
by evian_tn
| 2023-06-30 20:37
| 東洋蘭鉢古鉢楽焼鉢
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