◆東洋蘭・日本春蘭「万寿、」 Ｎｏ．４５

◆６月２７日、。ここんとこ、早くに出た芽も後から出た芽もそうなのだが、２～３ｃｍの所で成長速度が鈍っているように見える、。
鉢によっては発芽も未だのものもあるのに、こんな所で止まってもらっては困るのだが、停止したように見える鉢が多い、。
新芽を動かすホルモンのサイトカイニンが役目を終わりかけ、発根ホルモンのオーキシンが働き始めているのかも知れない、。相談して共同で働けばいいのに、悪いことにこの両者は拮抗する、。新芽側ではこの後、葉を大きく成長させるホルモンのジベレリンが働くのだろうが、こいつが怠け者で、活発に動き出すのは８月の声を聞こうかという時期なんだから始末が悪い、。サッサと動いてくれないと、ここで変な刺激でも加わると、せっかくの新芽が花芽に変化する危険もある、。まだ花芽には来て欲しくない、早過ぎる花芽はロクな咲き方をしないから、。
･･･イライラする季節である、。
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◆上で述べた３種のホルモンはホルモン剤として粉末（結晶）、液体、軟膏、の形で夫々単品で商品化されており、”ここ一番”の場面で使う事が出来るのだが、その使用法は非常に微妙なので、こういう場での記述は控える、。最近では１２～１３年前、日本春蘭「君子」３本立ちを友人と半分ずつ金を出しあい買った時に、芽当たりの見えない最古木の古木吹き時にサイトカイニンとオーキシンを使用してお世話になった、。今はそれをしてまで芽出しするほど高価な蘭も無いだろうから無用だ、。
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