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![]() ◆2007年12月10日、。 「金閣宝」との事は、あちこちに断片的に書いているけど、エビアン自身と「金閣宝」との関わりを一度書いておこうと思います、。 -------------------- ◆画像の「金閣宝」は、左の小さい方で葉長1.5センチ、右の大きな方でも最長葉9センチという小さな小さな蘭ですが、エビアンの”原点金閣宝”とも言える大きさなのです、。 -------------------- ◆昭和50年代の終盤、韓国が日本から中国蘭を大量に買い入れ、その代金代わりに持ち込まれた韓国春蘭柄物によって「第一次韓国縞物ブーム」が起きたのですが、その直前に日本春蘭界にも素晴らしい縞柄物「金閣宝」が発表されたのです、。(下スレッド177に掲載、)、。 ◆欲しくてねぇ~、。 ただ、当時「金閣宝」は寿楽園完全管理品だとは知らなかったし、2系統あるとも分からなかったので、「どちらの蘭がいいか?、」と何人かの商人に聞くと、口をそろえて「斑色は白黄色いが紺覆輪の深い方」がいい、と言うので、当時の出入り商人に注文を出したのだた、。芽の80万円くらいだと言う、。でも、待てど暮らせど持って来ない、。そうこうする内、「金閣宝」の評価や相場はウナギ登りに高くなり、とうとう「1本芽付きで650万円」にまでなってしまった、。商人というものは自分に入手不可能な蘭でも「入りません、」とは言わないものだ、。 数年後、寿楽園からじゃないと入らないのだと分かり、平見さんに注文を出したが、ブーム絶頂期でもあり注文殺到の人気品だから、なかなか入らない、。が、エビアンが欲しいと言い出してから5~6年も経過した平成2年(1990年)9月になって寿楽園が待望の「金閣宝」を持って来宅した、。 ---------------------- ◆「金閣宝」は、というと、葉切れのバックで細い7~8センチ・2本に葉長1センチ程と3センチ程の小さな新芽が付いていて、300万円だと言う、。細くて白っちゃけていて、お粗末な蘭だった、。もうひと株、こちらはまっ黄色の斑色の8センチ2本立ちの蘭もあり、「天遊」というのだと言う、400万円だった、。 さぁ~困った、。「金閣宝」の事などもう忘れて、隣の綺麗な蘭に気持が行って仕方がない、。しばらく考えたが結論が出ないので、隣の部屋にいた家族と従業員を呼んで、事の次第を話して相談する始末だた、。従業員が言うのに「あんなに欲しがってたんだから”金閣宝”にしたら、」てことだったので、その言葉に従い「天遊」に気持ちを残しながらも「金閣宝」の方を買う事に決めた、。今、思い返しても冷や汗の出る決定だった、。あの時、「天遊」を買ってしまっていたら”ドツボ”だったのだから、。 ----------------------- ◆寿楽園が帰った後、早速「金閣宝」を植え込みに行ったのだが、つい”色気が出てしまい”バックを少しヒネロウとした時、、、右手の親指と人差し指の間から何かが落ちた、。見ると、3センチ程の大きい方の新芽がポロリと落ちているのだ、。冷や汗が出て、しばらく頭の中が真っ白になった、。本当に茫然としてしまった、。(変な色気を出したばかりに、という後悔の気持ちが駆け巡って、長時間ボーゼンとした、)、。 ◆もう、こうなっては後悔していても仕方がないので、今度は、思いつく限りの知恵を出して植え込みにかかった、。新芽を見ると葉長3~4センチ・かろうじて3枚葉、根は1センチほどのが1本下りかけていただけだ、。 4寸楽鉢に細粒土で寄せ植えにし、芋の下にピンセットで水苔を挟み込み、マグアンプを入れ、蘭菌の助けを借りようと「屋久島モジズリ」を数本、鉢の後ろ側に植えこんだ、。メネデールを濃い目にしてタップリと与えて、表土上に水苔を乗せて棚に置いて家に入ったのだが、この時ばかりは、新芽が落ちてしまった事を家族や従業員に言えなかった、。 ------------------------ ◆執念と言うのかなぁ、その「金閣宝」の新芽はその後スクスクと一直線に作上がりし、7作の後には初めて株分けをして、元気な所を残して350万に売れた、。あの時のバッックは1年後新芽を出すこともなく枯れてしまった、。 ------------------------ ◆手元に残った株は、その後も元気に育ち、何度か分譲し、最後には4本立ちで、前木は30センチに近い大きさにもなった、。本当に大きな木になった、。 ある時、出入り商人に「これ200万あるだろ?」と聞くと「ウーームウ、」と言って答えない、数週間後に来宅した商人親子は「ワー、大きな金閣宝ですね、花を咲かせたらいいのに、」などと言う始末だった、。「これはもう金閣宝の時代は過ぎたのか、」と思い珍しく弱気になって、第3の商人に「四天王」の下取りに、立ち値200万で出した、。 ------------------------ ◆商人はその「金閣宝」を4~5日後の千葉県成田の柄物展で素人に250万円で売る約束で持って行き、一応展示したところ、川越の中村斎さんが「幾らだ、」と食いついてきたのでフッカケて斎さんに350万円で売りつけたのだた、。 ◆後日斎さんは、その「金閣宝」と他の金閣宝など高級品を玄関前で”鉢アブリ”したまま家を留守にし、その間に高級品全部合わせて2000万円分を盗られてしまった、。テレビ局は取材に来るわ、写真紙フライデーだかフォーカスだかに載るわ、えらい騒ぎになったが、蘭界の噂では斎さんが自分で盗難事件をマスコミに売り込んだということだた、。 次に斎さんに会った時、斎さんはエビアンに「あの後、3ヶ月で同情したお客に3000万ほど売ったので、盗難にあった分は稼いだ、」と言っていた、。(当時の新聞記事を松ちゃんが保存してて送ってくれたので、下スレ177の下に掲載しました、)、。 -------------------------- ◆あの「3センチ・根1本」の「金閣宝」の辿った道のりの物語だた、。 -------------------------- ◆5~6年前(もっと前かも、)の全国日本春蘭連合会の石和温泉での夏季研修会の時か八王子の展示会の時、朝食時に千葉県のIの爺さんが寄って来て「エビアンさん、成田で大きな金閣宝を拝見しました、。一度でいいからあんな大きな金閣宝を作りたいので作り方を教えてほしい、」と言う、。 それで、「下から上まで細粒土で植えろ、」と教えたら、その後ドンドン柄物が上手くなり、皆に自慢して話すもんだから、一時は千葉県を中心に「柄物の細粒土植え、」が流行ったものだた、。
by evian_tn
| 2007-12-10 16:07
| 日本春蘭
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