日本春蘭「かぐや姫」 No.516

◆２００９年２月２６日、。木曜日　　　　　　日本春蘭「かぐや姫」

「かぐや姫」、。昭和５０年代の日本春蘭紅花ブーム時に登場した銘花だ、。連合会登録での産地がどこになっているかは知らないけど、多分茨城県産、。千葉の増田儀一氏→金沢の堀喜雄氏のルートで世に出たのだた、。当初の売値は芽の８０万円、。２～３年経過した頃のある時、四国の寿楽園が恒例の春の園遊会で葉長２５センチを超える肉厚立ち気味の大きな「かぐや姫」を芽の３０万円で売り出した、。こちらは紅色が出にくい蘭だた、。堀さんが来宅した時、堀さんの「かぐや姫」は幾らだ？、て聞くと、こうなった以上は１本３０万円で売るしかない、上木の３本立ち花着きを１００万円でどうか、と聞かれたが、こじれた蘭に手を出すのは嫌なので一応パスした、。後年、やはり堀さんから「かぐや姫」を買ったけどね、画像の蘭がそれ、。増田さんの出す蘭は不思議にコジレル、。この後、「紅貴」が同じルートで出た時、買ったのは「かぐや姫」の系統物だた、。エビアンはこれに「濃紅留」と命名して作っている、。後年、寿楽園が売った「女峰」というのも同じような系統物、。全部「かぐや姫」の兄弟木だ、。
色は透明感のある独特の濃い紅色、。花弁に細く緑色の条線を沈ませる、。木もよく増えるし花着きも良いのだが、根が弱い、。チョッと気を抜いて植え替えしないと根が傷む、。植え替えさえしていればいいんだけど、。
一時は沢山増やしたのだけど、紅花ブーム終焉と共に手入れも疎かになり、今は数鉢がある程度、。紅花はやはり展示会の華なので、これからは大事に作ろうと･･･

今年から「日本春蘭」は、１週間という長丁場でしかも熱帯大温室での展示会へ搬入前の状態ではあるけれど、風来記訪問者の皆さんは、展示会と言うものを御存知なんだから、ある程度は咲き上がり状態を想像して頂いて見て頂けると判断したので、咲き上がって無い状態ではあるけれども、ともかく撮影しようと決めて、日春画像も撮影している、。品種的には限られるけど、。